卸町探検隊 第2弾〜せんだい演劇工房 10-BOX/能-BOX〜

みなさんこんにちは!
「INTILAQが建っている卸町について、実はまだまだ知らないことが多いのではないか?」というインターン生の気づきから始まったこの『卸町探検隊』。
2回目となる今回は『せんだい演劇工房 10-BOX/能-BOX』について、施設を管理していらっしゃいます、公益財団法人仙台市市民文化事業団 演劇振興課演劇振興課係長の吉川さんにご案内いただきました!

[案内してくださった吉川さん]

吉川さんは仙台市泉文化創造センター(現:仙台銀行ホールイズミティ21)などの施設管理に携わった後、3年前から10-BOX/能-BOXの管理運営に携わっていらっしゃいます。
「そもそもなぜ卸町にこんな施設を作ったのか」「どんな人がどのくらい利用しているのか」などなど、気になることだらけですね。

そして、今回は高校時代の美術の成績はオール3、INTILAQインターン最年長の成瀬が取材に向かいました!

“演劇文化の発信・交流の場”10-BOX

まずは、吉川さんに10-BOXについてお聞きしました。

そもそも『せんだい演劇工房 10-BOX(以下10-BOX)』は、仙台市内で活動していた多くの演劇・舞台関係者たちから「仙台市内に演劇の練習や公演を行う施設が欲しい」と言う要望があり、その建設候補地として当時卸町にあった仙台市勤労青少年ホームの跡地が活用されることで、2002年に開設したという経緯があったそうです。

[10-BOX全体写真(施設HPより引用)]

今年で創立15周年を迎える10-BOXですが、施設の一部は旧体育館をそのまま利用しており、施設を案内してもらうと、今でも当時の面影を感じることができます。

[天井などは旧体育館の名残]

また、この施設は公演会場だけでなく、小道具の制作場所やそのための道具、練習に必要な音響・照明設備など、全てが揃っている施設は全国的にも珍しいため、仙台市内だけでなく、全国を回って公演をしている劇団員の方からの利用も多く、施設の予約は常にいっぱいでその利用率は80〜90%もあるそうです!
(これは私たち、INTILAQも負けてはいられませんね…!)

また、仙台市付近にある大学の演劇サークル等の利用や、演劇や音響照明設備に関するワークショップの開催なども行なっており、「まさに仙台における”演劇文化の発信・交流拠点”とも言える施設になっています」とのことでした。

(今後、10-BOXで行われるイベント・公演については、こちらから!)

日本の伝統芸能、”能”をもっと身近に。

続いて、吉川さんにご案内いただいたのは、10-BOXの別館『能-BOX』。
『能-BOX』は仙台市宛てに市民から寄贈された稽古用能舞台を、当時「イベント倉庫」として親しまれてきた協同組合仙台卸商センター所有の倉庫を改修・移築し、能舞台の容姿に仕上げた施設です。

[能-BOX 全体写真(施設HPより引用)]

この施設は能をはじめとする伝統芸能など、日本の歴史と土地に根ざした舞台芸術を身近に伝える空間であり、現代の舞台芸術の創造の可能性を広げる機会のために、運営されています。
寄贈された能の舞台は元々民家内にあったもので屋根は家屋と共通でした。そのため、今ある屋根は新しく作ったもので、移築の際の改修作業は大変だったそうです。

[柱の継ぎ目より上は移築の際に新しく作り足した部分です。]

現在は年間を通して、気軽に利用できるお稽古用能舞台として利用されている他、コンサートや演劇なども実施しています。
今後は”能”だけでなく施設の音響・照明設備などもを利用して会議室や他のイベントスペースとしての利用にも積極的に取り組んで行きたい、と吉川さんはおっしゃっていました。

裏方だからこそ言える、”劇都 仙台”の未来

ここまで施設について色々と教えていただいた吉川さんに、施設を運営している中で得られるやりがいについて聞くと、
『私は演劇に関してそこまで詳しいわけでもなく、表舞台に出ることはない裏方の役目。
でも、まさに演劇文化を創っている劇団員の方と、それを見に来るお客さんの両方から感謝してもらえるのが、まさにこの仕事のやりがいですね。』
とお答えいただきました。
いつも前に出たがりな私ですが、まさに縁の下の力持ちとしての役割を全うしている、吉川さんのお言葉には頭が下がりました。

また最後に、今後どんな施設になって欲しいか聞いて見ると、

『実は現在でもこの施設で公演する中で経験を積んだ在仙の利用者が、その後県内外で公演を重ねているということもあるんですね。
将来的には、彼らがもっと大きく羽ばたいていって全国規模でも活躍して、”劇都 仙台”発のアーティストたちをたくさん輩出できるような施設にすることが、私の夢ですね。』
とのことでした。

[施設内の壁に刻まれた、利用者の方々からのメッセージ]

芸術に関してはずぶの素人な私ですが、今回の取材をきっかけに興味を持つことができ、自分にとって新しい扉を開いたような感覚になりました。
皆さんもぜひ10-BOXや能-BOXで、普段なかなか味わうことのできない芸術・文化の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

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