【イベントレポート】 経営におけるアートとサイエンスの関係〜経営の今と私たちの未来〜

2018年1月31日(水)、ゲストに株式会社ホワイトシップ 代表取締役社長の長谷部貴美氏をお迎えして、「経営におけるアートとサイエンスの関係〜経営の今と私たちの未来〜」と題したレクチャーを開催しました。

「アートの存在意義と新たな可能性を探求する会社」

長谷部氏は、2001年アーティストの谷澤邦彦氏と共に「アートを通してより心豊かな社会に」という想いで、株式会社ホワイトシップを設立。アーティストとオーディエンスの両方の立場からアートの可能性を探求しながら、事業を推進して18年目。自社が開発したアートプログラムは、大手企業を中心に驚くほど広がっています。その背景にあるものは何なのか?アートとビジネスの関係について興味深いお話を頂きました。

◆アートの会社とは?18年の成長の経緯

まずは3つの事業内容(アートマネジメント事業、アートのよるラーニング事業、コミュニケーションデザイン事業)について簡単に説明いただき、大手企業にアートが口コミで広がっていった経緯をお話しいただきました。また特に注目されているアートプログラム「EGAKU」の受講者は2017年末で延べ14,000人近くとなるとのこと。なぜここまで広がっているのか、興味津々のスタートです。

◆鑑賞ワーク体験

お話しを聞くだけでは、なかなかイメージが沸きづらいということで、今回のイベントでは、アートプログラムの一部である鑑賞ワーク体験を行っていただきました。

※    1700以上あるという谷澤邦彦氏の作品の一つをお持ちいただきました

さて、皆さんはこちらの作品をご覧になってどんな事を感じたでしょうか?

長谷部氏から「アートの感じ方はひとそれぞれ、答えはひとつではないこと」「五感を使うような感覚でイマジネーションを広げること」などをナビゲートされ、参加者の皆さんは付箋に感じたことを記入していきました。

はじめは戸惑いがちだった参加者の皆さんからも、3分ほどの短い時間なのにも関わらず、多様なコメントが出ました。
「善と悪、心の二面性」 「躍動感を感じる」 「カレーの香り」 「マグマのよう」 「おばけが下からきている」 「メラメラ燃えている」...
意外なコメントの数々に少し場が和んだところで、長谷部氏が2つ学びについて解説。

ビジネスや日常にヒントになる要素を詳しくご説明いただき、鑑賞体験を通して、自分の考え方の癖を知り、自分のバイアス(決めつけ)を解放すること、そして多様性を楽しみ、受容することの大切さを実感することができました。

◆経営にアートが必要とされる時代背景と私たちの未来

最後に「価値の変化」「課題対応方法の変化」「テクノロジーと共存し、ヒトにしかできない高度な意思決定が求められること」等、急速に変化している時代背景を詳しくお話しいただいた上で、複雑で予測不能な社会において、身につけていきたい力とアートを通して学べることについてお話しいただきました。

特に個人では「自分の感性を大切にし、軸をしっかり持つこと」「未来に希望を持ち、創造する勇気を育てること」が求められるとのこと。経営の文脈では、「個の力を引き出し、引き出しあえる組織に変革していくこと」が求められているとのこと。
私たちは、アートというと働くことと関係ないと思いがちですが、不確実性の高い時代に突入している現代において、鑑賞と創作を繰り返しながら得られることは、思いの外大きいことを感じました。

今回の長谷部氏の講演を通して、私たちひとりひとりが明るい未来を創り出せるということを信じていきたいと思います

このようなゲストスピーカーをお招きし貴重なお話を聞くことが出来る講座を開催しています。
次回のイベントもお楽しみに!皆様のお越しをお待ちしております。

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