ACTIVITY INTRODUCTION

活動紹介

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【イベントレポート】箕輪厚介 仙台講演会~死ぬこと以外はかすり傷~ 凡人の下克上 から生まれる地方創生(INTILAQハウスレクチャーシリーズvol.28)

先日5月4日(金・祝)に開催されたINTILAQハウスレクチャーシリーズ Vol.28「~死ぬこと以外はかすり傷~ 凡人の下克上から生まれる地方創生」箕輪厚介氏仙台講演会レポートを、共催元のHIU北海道・東北支部 今野徹さんにまとめていただきました。今野さん、どうもありがとうございました!


GWも後半に差し掛かる5/4(金)、今回のINTILAQハウスレクチャーシリーズでは、今話題のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の共催のもと、幻冬舎の箕輪厚介氏の講演会が開催されました。

箕輪厚介(幻冬舎 編集者)
2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として4年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営。2014年から編集部に異動。2015年7月に幻冬舎に入社。編集者だけでなく自らオンラインサロン箕輪編集室(のべ1,000名)を運営。堀江貴文イノベーション大学校で特任教授。株式会社エクソダス取締役。

発売された講演会チケットは48時間で満席、急遽追加された立見席も完売するほどの盛況ぶりでした。中には北海道から参加された方も。
講演はINTILAQセンター長、佐々木氏との対談形式で進みます。

佐々木:今日のテーマは『地方創生』ですが、実際何をやったらいいのか?どんなマインドを持ったらいいのか?と足踏みされている方が多いと思います。今日はそんな方々に箕輪さんの闘魂を注入していただきたいと思います。まずは簡単に自己紹介していただけますか?

箕輪:箕輪と申します。今一番日本で勢いのある編集者です。起業家の本を主に出していて、それだけでなく出した先にイベントやオンラインサロンをやったり、出版が不況で本が売れないと言っている中で、新しいビジネスモデルを作って1人勝ちしている状況です。
(会場笑)

物怖じせず断言する箕輪氏に会場が沸いたところで、話は幼少時代へ。

佐々木:テーマに入る前に「どうしたら箕輪厚介ができるのか?」その生い立ちについてすごく興味がありまして、お聞きしたいと思います。

箕輪:みんなが「これ言っちゃいけないな」と思うことを言っちゃう人でしたね。小学校のとき、生徒に手を出す問題の先生がいて、皆の前で「お前いい加減にしろ」って言ったんですけど、小学校のとき先生に逆らう人なんていなかったので、すごく問題になりました。結局その先生は本当に問題の先生で、僕が言ったことでそれが明るみになってクビになったんです。
今でも普通に怒られたり説教されることはありますね。僕がずっと本音を言い続けているからその度にハレーションが起きるんですけど、それによって世の中が多少変わる、その繰り返しです。そう思うと小学校から変わっていないですね。

佐々木:そんな青春時代を歩んだ中で、最初は双葉社に入社して、広告営業だったんですよね?

箕輪:ギャル雑誌の広告営業だったんですけど、全く売れてなかったんですよ。ギャル雑誌の中で一番売れてなかった。もはや普通に広告を取るのは無理だなと思って、発想を変えて、クライアントにとって、読者モデルと飲みに行く場を提供したら広告を出してくれるんじゃないかと思い、そういった営業をしていました。広告を取ってもらったらどんな価値でも提供するよっていう発想でやっていました。

売れてない雑誌だから広告が取れないのは当たり前って10人が10人言うんですけど、それは普通の言い訳で、例えば、仙台市の本当に田舎の田んぼに看板を出して、「ここに広告を取れ」って言われても取れるわけないじゃないですか?でもそれでももらう発想を考えつくことがその人のオリジナリティになる。逆境こそがチャンスというか、むしろ売れてる雑誌なんて黙ってても広告が入るので、いかにこの売れていない雑誌に異常な広告を取るか?っていうのが僕の中の面白さであり、モチベーションなんです。
だから、仕事してて若い奴らが「無理です」とか言うと「無理じゃねえんだよ。いろんな方法があるから。」と思うんですよね。そういった考えは売れてない雑誌を担当してたからこそ学びましたね。

ここで話は今回のテーマへと移っていきます。

佐々木:テーマの地方創生についてお聞きしたいのですが、70年に1度の大変革の時期と言われる中、『グローバル』という言葉を誰しもが当たり前に言う一方で、『ローカル』という言葉も注目されています。2つの言葉は表裏一体ですごく結びつきがあると思うのですが、その辺りについてお話しいただけますか?

箕輪:僕がやっているオンラインサロンの箕輪編集室は会員が今1,000人くらいいるんですけど、そこで今力を入れようとしているのは『若者』『地方』『女性』です。
その中でも『地方』にかなり力を入れてやろうとしていて、というのもここ5年くらいの間に地方がものすごく相対的に強くなるんですね。
なぜかと言うと、一番大きいのはテクノロジーの力によるもので、移動の概念がなくなるんですよ。自動運転車の普及で寝ていても移動できたり、リニアモーターカーの普及で東京から名古まで40分で移動できるようになると「地方は遠い」という考えがなくなり、わざわざ東京に住む必要がなくなります。
結果、相対的に地方の立場が上がってくる、ということが完全にわかっているので、今のうちに地方に、特に若い人は元気で優秀なので、種をまいて同じ仲間になっておきたい、と思って今やっています。

佐々木:落合陽一さんの日本型イノベーションのお話で、少子高齢化というのがむしろチャンスだとおっしゃっていたのが印象的で、テクノロジーを使ってチャンスと捉えているというのはまさにそういう感じがありますね。

箕輪:そうですね。彼は未来に行きすぎているので、そうなるかわからないですけど。あらゆるものが死ぬほど追い込まれることがイノベーションのきっかけになっていて、儲かっている、イケてるっていう時点でもう衰退が始まっている。有利な状況を自分から捨て去らないとイノベーションは生まれなくて、常に逆境にいなきゃいけないんですけど、なかなか自分が捨てるのは大変じゃないですか。
地方もそうですけど日本における少子高齢化とか、結構やばい状況が絶好のチャンスっていうのは間違いないですよね。今変わらなきゃいけない、というのはイノベーション起こる絶好の土壌ですよ。

佐々木:土壌はあると?

箕輪:「だって別に今楽しいじゃん」って思っている人に「変化しようぜ」って言っても周りがついてこないですよね?「本当にやばいよね」っていうことにみんなが気づいて、1人の天才かキチガイが思いついたときに「もうその船に乗るしかないよな」となって変わるわけで、なかなか本当に逆境でないと周りの支持を得られにくいですよね。
そういう意味において地方の可能性はこれからだと思います。

佐々木:今回、凡人というテーマですけれど、誰しもがそういうことを起こして行ける可能性、ポテンシャルを持っているということですよね?

箕輪:もちろんそう思うんですけど、この前落合陽一さんと意気投合したことがあって。
『量をやれ』
この一点に尽きるんですよ。
2人で対談していたときの質疑応答で「落合さんはなぜそんなうまくいくんですか?」という質問に落合さんは「いやあ俺1日21時間働いているからね」と言っていて。僕も「箕輪さん本作るのセンスあっていいですね」とか「時代捉えるのうまいですね」って言われますけど、僕ほど本作っているやつはいないので。誰にでもチャンスはあるのだから、それだけやる覚悟があるか、その一点だと思うんですよね。
働き方改革って言いますけど、何者かになりたかったら、もう本当に周りが引くくらいのことをやるのは当然で、やるんだったら圧倒的にやらないと何の意味もないんですよ。
News Picks Bookがなぜこんなに現象になるかと言ったら、2位との差が見えないくらい圧倒的に結果が出ているからで、中途半端な結果って意味がないんですよ。僕はビジネス書を作っているから、今一番輝いているビジネスパーソンに毎日会っているんですけど、誰1人羨ましいと思ったことは本当にないです。「そんなにやっていたら、そりゃ結果出るよね」と思うくらいみんな頑張っている。
ただ、頑張るとか努力と言うと苦労のように聞こえるかもしれないけど、僕も含めてそれはむしろ楽しいからやってて、それは苦労では全くではない。

佐々木:結局は好きかっていうことですよね?

箕輪:全くそうです。僕みたいに毎月本を出そうとしても、そいつが本当に編集にピタリとはまっていなかったら多分ストレスで死ぬと思うんですよ。でも僕が死なないのは、好きだからです。
夜12時まで飲んでいて、朝3、4時に起きて5時から本のライティングをして、辛い辛いと言っていても死なないのは「これ面白いな」とか「勉強になるな」と思える、好きなものに出会えたからですね。

佐々木:では、まだ出会えてない方はどうしたらいいでしょう?

箕輪:わからないですね。全くわからない。
「AIとBIはいかに人間を変えるのか」という波頭亮さんの本に書いたんですけど、今までは「お金を稼ぐのが上手い順」に豊かか貧しいかが決まっていたんですよ。それが仮想通貨の発展などでお金の価値が相対的に下がってしまって、これからは「やりたいことが明確にある順」に、豊かか貧しいかが決まるんですよ。
つまり「やりたいことが明確で何か熱中している人」は豊かで、「何千万円も持っているけど、やりたいことがない人」は貧しいという世の中に変わる。
そういうことを前提にすると、「やりたいことをどうやって見つければいいですか」って究極の問いすぎて、「こうしたらいいと思います」とはなかなか言えないですよね。
その問いが自分の中で課題だという時点で間違っていて、「やりたいことは何かを見つけること自体が人生だ」ということがこれからの時代、今まで以上にそうなってくると思います。

自身の経験からテーマについて持論を語っていただいたところで質問タイムへ。
箕輪氏に多くの質問が寄せられます。

Q.自分の市場価値をつけるためには何が必要でどんなきっかけがありますか?
箕輪:例えば僕だったらオンラインサロンいきなり始めたっていうことがきっかけで、僕は最初10人くらい集まったらすごいなと思っていたのに、すぐ集まっていつの間にか900人になっていました。それはやっぱり自分で自分に値札を貼って、いわゆる商品棚に載せてみないと自分に価値があるのかわからないですよね。俺ってこんなに価値あるんだというときもあれば全く求められてないって気づくこともありますし、どちらかというと後者の方が多いですが。

Q.コミュニケーションに置いて大切にしていることは?
箕輪:丸裸になることですね。こちらのガードの高さと相手は同じ高さにするので、こちらが完全にガードを下げて無防備だとわかると相手も無防備になりますね。僕の編集者として一番強いところはそこで、僕が完全に無防備だということが相手に伝わるので、普段気を張っている人もすごくリラックスできる。編集者としてはそこが一番大事で、本を一冊書くということはその人がどれだけ本音をさらけだすかということだから、やっぱり丸裸でないといい言葉は引き出せないですね。

佐々木:最後に、いろんな思いで来られている方々に渾身のメッセージをお願いします。

箕輪:今日はわざわざありがとうございます。
ビジネス書とか出すとノウハウに引きずられがちだと思うんですけど、ただひたすらにがむしゃらに夢中でやることに勝ることはないので、世の中の常識や善悪とか気にせず、本当に寝食を忘れて気づいたらやってまうようなことにのめり込むことが大切なんじゃないかなと思います。今やりたいって思うものがないっていう人は、とにかくなんでもやってみればいいんですよ。僕もYouTuberやったりしてますし。ノリでやってしまえば、好奇心というものが加速するんですよ。
ぶっちゃけこのご時世、金一円も稼がなくても死にませんから。とにかく目の前のものにハマる、それが大事なんじゃないでしょうか。

周りの空気に流されることなく等身大の姿でいながら、圧倒的な努力を続ける箕輪氏の言葉に、文字通り圧倒された方も多いのではないでしょうか?
常に逆境に身を置き結果を生み出し続ける箕輪氏の活躍には今後も目が離せません!
GW中にも関わらずイベントに足を運んでくださいました参加者の皆様、関係者の皆様、そしてゲストスピーカーの箕輪厚介さん、本当にありがとうございました!