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【イベントレポート】 INTILAQ OPENING NIGHT

2月1日のINTILAQ東北センターのオープンを目前に控えた1月29日(金)夜、東北各地で活躍する6名のパネリストをお迎えしてオープニングイベントを開催いたしました。

カタールフレンド基金の支援を受けて当センターの立ち上げを推進するIMPACT Foundation Japan代表理事からのウェルカムスピーチでは、センターが仙台に期待する起業家精神について、またセンターの名称「インティラック」がアラビア語で「起こす・始める(Launch)」の意味をもつことも明かされました。

パネルディスカッション第一部はTech in Asia Sendaiとのタイアップ企画。パネリストは株式会社TESS代表取締役の鈴木堅之氏、タイムカプセル株式会社代表取締役の相澤謙一郎氏、そして株式会社仙台秋保醸造所代表取締役の毛利親房氏の3名、モデレータはINTILAQ Projectの竹川隆司がつとめました。

鈴木氏からは東北大学の研究シーズから生まれた「足こぎ車いす」について、「反射」という人間の自然の特性を活かした仕組についてのお話、またこの車いすが日本だけでなくベトナムやアメリカでも広がっている様子をうかがいました。岐阜・神奈川に続く3つ目の拠点を仙台に構えることとなった相澤氏は、アプリの開発を主事業としながら地域の若者や子どもにアプリの開発を教える人材育成が大きな実を結んでいること、このモデルを仙台でも根付かせたいと心意気を語りました。また、毛利氏には宮城にワインの産地をつくり、ワイナリーを基点とすることで地域振興、観光、文化の発信拠点となる構想に向けて着実に進んでいる様子をお話いただきました。それぞれに東北ならではの発想や資源を活かしたビジネスでありながら、海外での展開や集客を視野に入れている三人の起業家の方々のお話に、会場にはメモをとる方の姿も多く見られ、積極的な質問が飛び交いました。

株式会社TESS  http://www.h-tess.com/

タイムカプセル株式会社 http://timecapsuleinc.org/

株式会社仙台秋保醸造所 http://akiuwinery.co.jp/

パネルディスカッション第二部は仙台市が主催するSendai Social Innovation Night。一般社団法人RCF代表理事の藤沢烈氏、株式会社WATALIS代表取締役引地恵氏、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事奥野彗氏の三名が登壇し、藤沢氏がユーモアをまじえたトークでモデレータを兼任しました。

引地氏は2011年の震災直後から地元の亘理町の方々と一緒に「ふぐろ」と呼ばれる、着物地でつくった巾着袋の製造・販売を手掛けてきました。市役所の職員から一念発起して団体を立ち上げ、厳しい品質基準を守りながらコラボレーション企画や百貨店での販売など、着実に広めてきた様子を語りました。一方の奥野氏は職を転々としながら起業の機会をうかがっていた様子など会場の笑いを誘いながら、神戸の震災後に生まれた社会的イノベーションを仙台で始めることになったいきさつについて話し、また学校外教育に使えるバウチャーを配布することで子どもの教育格差の問題に取り組むという仕組みについて説明しました。藤沢氏からは、通常のビジネスがマーケット(市場)を起点とするのに対し、ソーシャルビジネスは社会的問題を起点とする、という定義と総括をいただきました。

一般社団法人RCF  http://rcf311.com/

株式会社WATALIS http://watalis.com/

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン https://cfc.or.jp/

パネルディスカッションの後は、通常はコワーキングスペースとして使用される部屋でINTILAQ Opening Night懇親会にうつりました。地元レストランとINTILAQスタッフがご準備させていただいた料理、話題のミガキイチゴムスー、そしてゲストスピーカーの毛利氏が手塩にかけて作り上げた秋保ワインをご堪能いただきました。ディスカッションの熱気をそのままに、登壇者の方々を囲んだり、既に起業なさっている方、これから考えている方、また支援者の方が入り混じって、遅くまで大きな盛り上がりを見せました。ご参加いただいた皆様、ご登壇者の皆様、お越し頂き誠にありがとうございました。この夜があなたの「おこす」きっかけとなれば幸いです!

 

 

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