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【イベントレポート】ハーバード白熱教室@INTILAQが開催されました!

2017/01/08(日)、「ハーバード白熱教室@INTILAQ」が開催されました!

INTILAQ東北イノベーションセンターに集まったのは、ハーバード・ビジネススクール(HBS)の学生43名(国籍は13カ国!)。そしてこれに対する、東北各地を代表する起業家たち。そこに有志の一般参加者21名が参加して、合計67名による白熱した議論のプレゼンテーション大会となりました。

※このイベントは、HBSが2012年から継続して行なっている2年次選択授業「IFC(Immersive Field Course) in Tohoku」の一環です。今年はHBSの学生約40名が東北に滞在し、フィールドワークに取り組む中で、東北各地を代表する起業家と合同のプレゼンテーション大会を行いました。

HBS竹内教授からのごあいさつで、白熱教室の始まりです!

最初のプレゼンターは、株式会社セッショナブル代表取締役・GLIDE STORE /GLIDE GARAGE 代表の梶屋陽介氏。

2年前に仙台市内でギターショップを始め、昨年末には自社のオリジナルギターの予約受付が開始されました。今後はネット販売を通じてアメリカにもシェアを伸ばしていきたいと語る梶屋氏。 HBSの学生からは、「アメリカのインフルエンサーに宣伝を協力してもらうことでシェアを伸ばす」、「ギターは高価なのでオンラインだけでなく実際に触ってみることができる実店舗を構えるべき」などの意見が出ました。

次のプレゼンターは、一般社団法人イトナブ石巻代表理事の古山隆幸氏。

石巻から1000人のエンジニアを排出することで、世界中のエンジニアが「プログラミングを学ぶなら石巻」と憧れる場所にしていきたいと語ります。プレゼン後のHBSの学生との議論では、どうやってイトナブブランドの価値向上を図るかという話を掘り下げました。竹内教授は、イトナブで学んだ若者が実際にシステムエンジニアとして有名になったり、画期的な製品を生み出したりという成功例が必要ではないかと言います。また学生からは、イトナブ卒業生に認定バッジを発行することで、イトナブで学び、卒業することを1つのスタンダードにしていけないかという提案がありました。

  

最後のプレゼンターは、株式会社マテリアル・コンセプト共同創業者兼CTO の小池淳一氏。

マテリアル・コンセプトは、太陽電池セルや電子機器の配線・電極を形成する銅ペーストの量産化に、世界で初めて成功しました。東日本大震災からの復興、地方創生への貢献を掲げ、東北に拠点を置いています。社員数20名に届かない数で世界に挑戦するマテリアル・コンセプトはその技術力の高さが認められ、世界中の企業からコラボレーションの提案や工場を自国に作って欲しいとの声がかけられるそうです。しかし小池氏は東北を拠点に事業を拡大していくことにこだわります。「確かに海外の大企業からのオファーはありがたい。しかしアーリーステージではまずは自社で主導権が握れるだけの規模と技術力を身につけることが最優先である」と語ります。「アメリカに進出する際はぜひ手伝いたい」と言うHBSの学生もいました。

  

合計2時間、長丁場のイベントでしたが、その間、学生からの質問が途絶えたことは一度もありませんでした。学生が様々な角度から質問や意見をぶつけ、それに応えていくプレゼンター。モデレーターの竹内教授が議論を要約、ときには1つのテーマに絞って深掘りしていく。流石ハーバード流、と感心しきりの、活発なイベントとなりました。

HBSの学生さん、起業家のみなさん、そして一般参加してくださったみなさん、ありがとうございました!