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【イベントレポート】会計士・弁護士から学ぶスムーズな起業のコツ

3/24(金)、「会計士・弁護士から学ぶ先輩起業家たちの失敗を踏まえたスムーズな起業のコツ」と題したセミナーを開催しました。

今回、講師としてお招きしたのは、公認会計士の山口英朗先生と弁護士の木坂尚文先生。

ベンチャー企業や中小企業が抱える様々な難題を解決した実務経験が豊富な方々。現実に「発生してしまったトラブル」にどう対処するか。トラブルを「発生させない」ためにはどんな知識を身につけておく必要があるのか。

具体的な方法論にまで踏み込んだ講義内容は、これから起業を考えている方にとって大いに参考になったはずです。

 

イベントは二部構成。

前半は山口先生が架空の「お弁当屋さん」の事業をモデルに、赤字に傾き始めた経営を立て直すための方策を検証。赤字商品をラインナップから外すタイミングはいつか、など、具体的な数字を例にしながら「会計とは何か?」をご説明くださいました。

聴講者の方からは、「スタートアップの人間はとにかくお金がない、会計を外部のプロに委託して月々の支出があるのは厳しい場合もあるがどうしたら?」という質問も。これに対して山口先生は、起業家は受け身の「財務会計」だけでなく、企業経営に有用な情報を測定・記録・分析するための手段として「管理会計」の思考を重要視するべきことを力説。中長期的な視点で経営改善していくために会計を活用できるならば、決してその費用(たとえば3万円)は高くないのではないかと回答しました。

一方で、近年ではクラウドで会計をサポートするサービスなども増え、使いやすく進化もしているため、会計的な思考を育てる目的で経営者自身が会計の業務も実践してみることや、あるいは、経営のアドバイスまで踏み込んでサポートしてくれる「良い会計士に出会うためのコツ」なども丁寧に伝授してくださいました。

 

 

後半の第二部は、木坂先生がさすが関西出身と言いますべきか、ジョークを交えた親しみのある関西弁で講義を展開。

起業したばかりの人がつまづきやすい法律問題を、具体的な事例と照らし合わせながらわかりやすく紹介してくださいました。

たとえば、契約書の調印時、「契約書は何部作る?」「ハンコは常務や専務でもOK?」「実印それとも認印?」……などなど、レポート読者のあなたは、正確に答えられるでしょうか。

さらに、ベンチャーの人が一番最初に交わす契約になることが多い「NDA」(秘密保持契約)の落とし穴や、近年はどんなビジネスとも切っても切り離せない「個人情報保護法」の考え方(2017年5月30日には改正法が施行されるそうです!)などにも、充分な時間を割いての講義・質疑応答が行われました。

 

 

今回のセミナーで講師を務められた山口先生と木坂先生は、INTILAQ東北イノベーションセンターの「起業支援プログラム」で「メンター」としてもご活躍中です。起業を考える方が「会計」や「法律」のことで悩んでいる、行き詰まっている、といった場合、INTILAQの会員であれば個人指導でアドバイスを受けることが可能ですので、ぜひ、ご活用ください。

【INTILAQメンタリングサービスhttps://intilaq.jp/program/#mProgram

 

レポート:INTILAQ ライター・イワタテ