4月27日(木曜日)、『「日本人として、世界で勝つために。」22歳起業家のシリコンバレーでの挑戦』ハウスレクチャーシリーズvol.17が開催されました!
「周りの人を幸せにしたい。自分から周りの人へ。周りの人からその友達、地域の人、日本、そして、世界へ。」そう話すのは、今回INTILAQで講演を行った戸村光さん。
まだ22歳の学生でありながらITの聖地シリコンバレー(米国)で活躍中の起業家です。
一般の学生が進む、いわゆるレールというものから外れ、自分の道を突き進んでいる戸村さん。そこにはどんな思いがあるのか、そして何が戸村さんを突き動かしたのか。
今までの道のりから挑戦に至るまで熱くお話いただきました。
司会の槇氏の挨拶に始まり、講演がスタートしました!
そして、戸村さんの登壇です。
まずは幼少時代にどう過ごしてきたかというところからお話が始まりました。
幼いときから塾に通い詰めで、友達ともろくに遊ぶこともできず、塾に行きたくないといっても、親に無理やり連れて行かれる。そんな環境で育ってきた・・・。結局、反抗することもできないままに高校に進学するまでは強制的な環境の中で勉学に励んできた。結果として東大や京大を輩出するような難関校へ進学。
しかし、高校に進学しても周りの友達は難関大学合格に向けて勉強の毎日。果たして、勉強していい大学に行けば、それで良いのだろうか。戸村さんは親に言われたままの人生、いわゆるレールの引かれた人生に疑問を抱きます。
このままの人生で本当に良いのか。勉強ができて、いい大学に行って、良い企業に就職すればよいのか。もっと自分なりの生き方があるはずだ。
そして、高校3年生になったときに日本中、世界中の大人たちに話を聞こうと決意。自分が抱いている問題を含め、いろいろな社会問題の解決に取り組む起業家や政治家に。出会った数はなんと500人以上も。500人に会い続けるのは並大抵の思いではできない・・・。戸村さんの熱量と行動力に会場は圧倒されました。
「机の上だけで勝敗を決めるような、この教育の世界を変えたい」それが、起業家に出会ったのち戸村さんが思ったこと。
卒業後の進路は大学進学ではなくシリコンバレーで戦うことを決意。
もちろん、親や先生は賛成するどころか手助けもしてくれるはずがない。シェアハウスの事業や保険代理店事業、浄水器の営業販売など自分にできることをやり、自分の力で資金をためて、渡米を実現しました。
しかしながら、シリコンバレーに行ってからも困難は続きます。最初はお金も泊まるところもはなく、現地の方の家に泊まらせてもらったこともあったと言います。
ところが偶然、あるきっかけで日本でもお世話になっていたというチャットワーク代表の山本さんに出会い、彼のもとでインターンを始めることに。そしてシリコンバレーでの生活が続いている中、ある問題に気づきます。
それは気概に満ち溢れた学生がシリコンバレーに留学に来ても、インターンシップをするチャンスを十分に得られていない。シリコンバレーのことをちゃんと知っている人は留学生全体の5%しかいない、ということ。
インターンシップで学んだビジネスのノウハウや必要なスキルを活かし、この問題を解決するためにHACKJPNを起業。現在もこの事業に加えて、いくつかの事業を行っているということでした。
22歳でありながら、いくつもの困難を乗り越え、挑戦し、全力で突き進む戸村さん。言葉が出なくなるほど本当に圧巻されるようなお話をいただきました。
続いて行われたのはQ&Aのコーナーです!
参加者の皆さんから多くの質問が飛び交い、より熱い議論になりました。
戸村さんにも困難なことがたくさんあったと思いますが、そんなときに支えてくれたものってなんでしたか?
「やっぱり支えてくれる仲間でした。自分のことを応援してくれている経営者をはじめ、身の回りの方々です。でも実は、親にはまだ納得してもらえていないんですが。笑」
どうしてシリコンバレーに行くと決めたのですか?
「出会ってきた尊敬する起業家がシリコンバレーにいたからです。」
戸村さんは政治家になるという夢もあるとのこと。「周りの人を幸せにしたい」という理念のもと、これからどのように日本、そして世界を変えていくのか、ますますの活躍に目を離せません。
今回イベントに足を運んでくださいました参加者の皆様、関係者の皆様、そしてゲストスピーカーの戸村さん、本当にありがとうございました!