9月21日(木)、INTILAQ デザインシンキング体験ワークショップを行いました。
「デザインシンキング(デザイン思考)」は、デザイナーやクリエイターのアプローチを活用することで新しい発想を生み出すための思考法です。
デザイン思考は利用者の視点に寄り添うところから始まり、社会課題解決の探求にも役立つと評価され、近年では企業のみならず地方自治体などからも大いに注目されています。
本講座は、「デザインシンキング」の本場である米国スタンフォード大学のカリキュラムをベースにしており、実践ワークを通じ、短時間でデザインシンキングの概要がつかめる構成になっています。
何か新しいことにチャレンジしたい人(起こす人)には、大いに役立つ内容です。
講師
佐々木 大(Hiroshi Sasaki)
INTILAQ東北イノベーションセンター センター長
スタンフォード大学教育大学院修士課程修了。同大学院では「Learning, Design & Technology(IT、デザインと教育の融合)」を専攻。 青山学院大学文学部卒業。ICS国際文化教育センター(現留学ジャーナル)、衆議院議員秘書を経て、ザ・プリンストン・レビュー・オブ・ジャパン(現アゴス・ジャパン)にて執行役員、代表取締役社長を歴任。2013年、教育コンサルティングとして起業。現在は、INTILAQで起業家支援に取り組む傍ら、留学コンサルタントとして主に海外大学院への進学留学指導、国内大学のAO入試/帰国子女入試の指導も行う。
はじめにチームビルディングです。誕生日順に一列に並び、4人一組のチームを作りました。
続いて、講師の佐々木より、デザインシンキング(デザイン思考)についての説明がありました。
デザインシンキングは、アメリカのデザインコンサルティング会社IDEO創業者のデビッド・ケリーにより提唱された思考法です。
Empathize(理解と共感)、Define(問題定義)、Ideate(アイデアを出す)、Prototype(試作)、 Test(実環境で試す)という5つのサイクルを基本とします
。実際のユーザーの視点に立ち、ヒアリングなどの対話を重視しながら、プロトタイピングを通じて改善する、というプロセスを繰り返しながらゴールを発見するというものです。
今回はスタンフォード大学d.schoolで作られた教材を元にワークショップが進められました。
ワークシートに従い、質問を考え、互いに質問をし合います。
また、自分が実際に使っているモノを見せながら、どこが気に入っているか、どういう問題があるかを質問しながら、顕在化していない暗黙的な解くべき課題を探ります。
探りだした課題点をチームで共有して、さらに問題を深掘りしていきます。
チームで取り組む課題を決めたらアイデア出しです。
ポストイットを使ってブレインストーミングをします。
質より量を出します。
時間を区切ってアイデアを出し終えたら、今度はアイデアの評価・分類を行います。赤・青・緑のシールを使って評価をしていきます。
評価を元に、どのアイデアを試してみるかをチームで決めた後は、プロトタイピングです。
用意されている材料を用いて自分たちのアイデアを形にしていきます。
ある程度できたら、チームごとにプロトタイピングの講評を行い、フィードバックを受けます。
そしてこのフィードバックを元にチームでさらにアイデアを深めていきます。
プロトタイピングが終われば、最後はプレゼンです。「スキット」と呼ばれる寸劇形式でプロダクトが実際にどのように使われるのか、各チームが工夫を凝らしました。
各チームが無事デザインシンキングを一通り体験することができました。
対話重視するデザインシンキングのワークショップではチーム内のコミュニケーションが活発で、終了後も議論する姿が見られました。