ACTIVITY INTRODUCTION

活動紹介

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2020.05.15

【イベントレポート】第2回 INTILAQ SIA ナイト

第2回 INTILAQ SIA ナイト イベントレポート

5月7日(木)SIA(Social Innovation Accelerator)プログラム卒業生をゲストにお招きした、第2回オンラインパネルディスカッションを開催いたしました。

【オンライントークの概要】
SSISプレゼン動画(約10分)視聴

<スライド>
自己紹介
高橋そのみ
株式会社RAPiC取締役, 一般社団法人Code for SENDAI理事

女性活躍推進
「女性活躍推進」というけれどまだまだ男社会
いまだに家庭の事情でキャリアを失う女性が多い
「結婚」「出産育児」「介護」「転勤」
それは女性の貧困問題にも通じる


これまでの歩み

「技」修行期
文系学部からシステムエンジニアの道へ。
キーボードも打てなかったけれど、3年後には課のエースと呼ばれるまでになり、
女性でもやれば出来ると確信した。

29歳 結婚 夫の転勤などで度重なる引越
それでも在宅勤務でシステム開発や非常勤でICT講師を続けた
「キャリア継続」との孤独な闘い

「心」低迷期
40歳目前に離婚し、経済的自立の難しさに直面
食べていくために、セミナー運営手伝いやメーリングリストで関係づくり。

「技」習熟期
そんなある日講師時代の教え子から大きなシステム開発を指名で受託
培ってきたICTスキルで開発は成功

「体」共同体・事業体・団体など
女性が経済的困難や孤立から自立していくためには
「体」仲間・コミュニティとして下支えすることが必要

<SSISプレゼン>
私はICTスキルとコミュニティで女性の人生を自由にしたいと思います。
私は現役のシステムエンジニアです。
移動の多い人生でした。でもこうやってキャリアを続けてこられた。
それはICTスキルがあったからだと思っています。

私のビジョンは
「女性がICTスキルとコミュニティを通じて自由に人生を決められる社会の実現」です。

そのためのミッションとして女性たちに「心技体」を提供します。
「心」はマインド、「技」はICTスキル、そして「体」はコミュニティです。

まず最初に私はコミュニティを立ち上げます。
名前はSonomity。これは私の名前とコミュニティをかけあわせた造語です。

Sonomityでは女性の心技体を支えます。
「技」はICTスキル
「体」はコミュニティ、仲間。
それをもって女性の「心」を支えます
女性たちはスキルアップ、キャリアアップし、輝きながら自信をもって生きていける。

ターゲットとしては20代から50代の女性を考えています。
1年目から3年目まで様々なセミナーや勉強会を行います。
そしてなにより大事なのはコミュニティのミーティング。これを月1回行います。
それからカウンセリングやメンタリングも行っていきたいと思います。

女性たちは会費や受講料と引き換えにICTスキルと仲間を得ます。
そして社会や企業の労働力となり収入を得、自信を持ちます。

その女性たちは次の女性を育成するためにサポートをして頂きたいと思います。

Sonomityでは3年間で講座とコミュニティで延べ100人以上の女性を支援したい。そう考えます。

そして男性の皆さまがたにお願いです。女性たちをサポートしてあげてください。
できればSonimityに入ってください。
どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

【SIAナイトトーク内容】

佐々木:その後いかがですか?

髙橋:コロナで仙台も自粛ということになり、しばらく半月くらいは私も動けなくて私も立ち止まってしまった時期は正直ありました。

だけどその後ある意味開き直りというか、逆にこの状況をいい部分を見てやっていこうと切り替えができたんですね。それを機に4月から動き出して今につながっているということです。

佐々木:元々はリアルでやろうと思っていた講座を今回オンラインでやったことによって参加者の反応はどうでしたか?

髙橋:非常に好評でした。家にいてただ何もしないで時が過ぎるのがもったいないとか、この期間に何か学びたいとか、ポテンシャルを持った方がけっこう多くいらしたんですよね。

オンラインでやったことで逆にいい面がでてきていて、それが今回新しい気づきだったなと思います。

佐々木:逆に良かったというのはどういう部分ですか?

髙橋:オフラインだと質問があっても休み時間に聞きに行くとか、終わった後でサポートするとなると、中には遅れてしまう人の可能性がどうしてもでてくるんですね。

オンラインだとわからないことをその場でガンガン質問して頂ける。

方法はSlackというSNSを使いました。なかなかハイって手を挙げるのは難しいと思うのですが、Slackを使うと講師と私しか見られない質問用のチャンネルをひとりひとりに作ることができるんです。そうすると受講者の方も遠慮せずに質問を書き込むことができる。

それから、オンラインにすることにより28名の受講者を私ひとりでサポートすることができたと、これはすごいなと思って。それが新しい気づきだなと思いました。

佐々木:コロナの影響でオンラインニーズが急激に高まりましたね。

髙橋:そもそもなかなか家から出られない女性も多いので、オンラインというのは時代の追い風とともにマッチしたなと。今後は基本的にオンラインでいこうと考えています。

佐々木:コロナの事態がおさまったとしてもオンラインでやっていけるということですね?

髙橋:今回参加してくださった方は宮城県だけではなく、東京、新潟、北海道、福岡の方がいらして、全国、なんなら海外もカバーできる。

今後はオンラインスキルを持ってないとなかなか難しいという時代になりましたので、オンラインファーストでいこうかなと。

もちろん、コミュニティという面ではやっぱりオフラインがすごくいいと思っていますので、コロナが治まったら、そこをうまくやっていきたいなと思っています。

佐々木:受講者の方はzoomやSlackは問題なく使いこなせていたのですか?

髙橋:zommはあらかじめキックオフミーティングをやったので問題なかったです。
Slackは初日はトラブルがおきましたが、2日目はスムーズにいきました。

Zoomだけだと開催が終わると残らないのですが、Slackは後で見ることができて、我々の資料もそこにあっていつでも復習できるので、授業はZoomオンラインで、結果は別のツールを使ってと切り分けられるのがいいですね。

佐々木:質問が入っています。

「今回のプログラミングはどうやって集客したのですか?」

髙橋:まずFBで私のお友だちにも声掛けをしました。その結果、SIAの仲間や他の方々がご友人にも声掛けをしてくださいました。

もうひとつは私の故郷にある、支援している新潟のコミュニティにも声掛けをしました。あとはPEATIXでチケットを販売したり、Noteでも見つけて入ってきてくださいました。

初対面の人たちも多くてありがたいです。

それから、私プレゼンの中で20代から50代の方までって話をしていたと思うんですけど、想定外だったんですが、親子受講をしてくださった方が何人かいらっしゃいまして、今回中学生以上をターゲットにしました。

佐々木:中学生の受講者がいたということですか?

髙橋:中学生と高校生がいました。たいてい娘さんの方が飲み込みがよかったりして、親子で受講することでお互い学びあえたり教えあえたりするメリットもあって。

10代の子どもたちに教えるって遠い夢だと思ってたんですけど、これってもしかしたら行けるなと思って。

佐々木:中身的には子ども向けではなくて大人向けに作ったものだと思うんですけど、それは対応できたということですか?

髙橋:小学5年生以上ならたぶんいけました。

佐々木:可能性がかなり広がっている感じですね。

髙橋:あと男性向けはやらないの?受けたいという人がけっこういて、困ったなという感じで、男性をターゲットにしてしまうと私のリソースがなくなってしまうので、どなたか先頭に立ってやってくださる方がいれば私はぜひ応援します。

ただ、おかあさんと息子さんという組み合わせならいいかなと。高校生くらいまででおかあさんといっしょに参加するとそういうことであれば受け入れてもいいのかなと今回思いました。

佐々木:質問がきています。
「プログラミングは女性には難しいイメージがありますが、メンバーの方は元々プログラミングに興味のあった方なのでしょうか?それとも生活のために学びたいという方もいるんでしょうか?」

髙橋:今回は経験のある方もいらっしゃいましたし、全くの初めてという方もいらっしゃいました。あと生活のために学ぶということなんですが、直接的に言っちゃうと稼ぐために学ぶですよね。

ICTをスキルがあると何がいいかというと、どんな職業でもパソコンを使える方が絶対いいですし、論理的な思考ができるというのは全てに通じることだと思っています。

ネットとかパソコンが裏でどういう仕事をしているかということを頭に入れておく、プログラミングをちょっとでも齧ってみるというのは大事ですね。

ぜひぜひみなさんに敬遠しないで受けていただきたいなと思います。

佐々木:SIAプログラムに参加した理由はなんでしょうか?

髙橋:以前SIAを受けた佐藤里麻さんという方に突然「そのみさん何かやりたいことないですか?」と聞かれたんですね。

「やりたいことって言ったら私は女性エンジニアを育てることかな」と言ったら、里麻さんが「それで応募しましょう!」と。笑

実のところ、本業と繁忙期が被るので自信がなかったんですけど、なるべく若いうちにやっておいた方がいいんじゃないかと。来年が今よりいいとは限らないということで、応募しました。

佐々木: SIAの感想などお聞かせいただければ。

髙橋:仕事を終えた後、かなり疲れている状態で受けていることが多かったので正直、体力的にきつかったですが

なによりの収穫は、わずか半年で考え方や目線とかががらりと変わったことです。
社会起業家というか経営者の視点になったなと思っています。

あとは伴走してくれる仲間とメンターを得られたということが何より素晴らしいことだと思います。

佐々木:SIAプログラムはビジョンとかミッションとかその辺をすごく掘り下げていますけど、どう役立ったかというのはありますか?

高橋:何をもってやるのかという根本的な問い、ビジョンミッションバリューをがっちりと固めてもらって、それが自分にはまって、それを基準に考えればいいというか、あれで安心したというのがありますね。

佐々木:今後の展開、やってみたいことはありますか?

高橋:今後はオンラインファーストで、どんな地方にいても、外国にいても、女性たちが生きやすくなるような支援をしていきたいなと思っています。

その先に法人化も考えていまして、就労支援とかそういったこともやっていきたいと思っています。

佐々木:みなさんへメッセージをぜひ。

高橋:Sonomityで技術者を育てたいと思っていますので、まわりの女性たちにぜひお声がけください。

ちょっとでも興味を持ってくれたら、コミュニティに招待するのでぜひジョインしてください。

もうひとつは男性経営者の皆さま、ぜひインターン先としてお考えください。企業イメージアップにもなると思いますので。

それからSIAに関してなんですけど正直私苦しみましたけど、やってよかったと思っています。来年とか再来年とか待ったりせずにその時に参加されるのが私は一番いいと思っています。

佐々木さんを始めとした精鋭が待っていますし、とても楽しいです!
また本業が激務の私でも卒業できましたので大丈夫です!

佐々木:今日のゲスト高橋そのみさんでした!

高橋:ありがとうございました。

Sonomity 公式WEB(準備中)
https://sonomity.org/

Peatixグループ「Sonomity」
https://peatix.com/group/7234771