堀江貴文氏「将来の夢なんか、いま叶えろ。」出版記念講演会(仙台会場)
さる9月7日(月)、INTILAQ東北イノベーションセンターにて、堀江貴文氏の記念講演会(仙台会場)が開催されました。
このイベントは、ゼロ高等学院が主催で堀江氏の著書「将来の夢なんか、いま叶えろ。」の出版日(9月7日)と9月13日にそれぞれ3箇所、全国6都市で開催。INTILAQ東北イノベーションセンターはその仙台会場の協賛として協力させていただきました。
(ちなみに今回発刊された堀江氏の書籍はこちらから)
本イベントは、
第1部:堀江貴文氏講演会
第2部:ゼロ高等学院説明会
第3部:HIU(堀江貴文イノベーション大学校)説明会
という全3部構成での開催となりました。
第1部の講演では、堀江氏にゼロ高等学院が設立された経緯やその背景を中心にお話いただきました。
今の10代の若者たちは様々なことにチャレンジできて、さらにネットにアクセスすることでより大きな得をすることができる。そして失敗しても衣食住も保証されている。
こんなチャレンジしやすい環境下にも関わらずつまらない学校の中に閉じ込められて機会損失にさらされている。ここに大きな課題を感じ、そのギャップを埋めるためにゼロ高等学院は設立されたとのことです。
堀江氏はゼロ高生たちを見て、「行動することの大切さ」こそが唯一の正解だということがよくわかったそうです。成功するためには、打率は気にせず、とにかく打席に多く立って球を打ちまくること! そして失敗したことなんか誰も覚えちゃいない。つまり、過去の失敗は一つの大きな成功で簡単に上書きすることができる!とのことでした。
また、一緒に登壇いただいたゼロ高等学院の内藤賢司代表によると、今の時代、大人が先回りして基準を設定し、あれができていないこれができていないと減点評価することで、みんなやる気をなくしているのが実情。ゼロ高はそれをしないことで、その生徒が本来持っている良さを引き出せている確信があるという力強いメッセージをいただきました。
第2部は、ゼロ高等学院コミュニティデザイナーの桜中絵美氏による、同校の説明会でした。
桜中氏によると、ゼロ高は通信制高校のサポート校であり主に生徒の活動面やコミュニティづくりを行っている。ただ、それだけでは高校卒業資格が得られないため、鹿島山北高校との提携により資格が得られる仕組みになっている。通常の通信制高校だとコミュニティや活動の部分など横のつながりが薄いと言われているのでまさにその部分をゼロ高が担っているということでした。
2018年10月開講当初30名だった生徒数もこの2年間で4倍の120名になったそうです。ゼロ高生たちは北海道から九州まで全国各地からオンラインで参加しており、さらには海外インドから参加している生徒もいるとのこと。
ゼロ高の大きな特徴は、PBL(Project Based Learning)を大切にしていること。通信制高校が学業を支援、ゼロ高が活動を支援、その後通常であればぶっつけ本番で社会に出ることになるが、ゼロ高の場合はHIU(堀江貴文イノベーション大学校)の社会人を通じてプチ実践体験が可能とのこと。ゼロ高には校舎はないが、まさに社会の中に活動の場があるという点が大きな差別化になっている。
ただ、こういう活動を最初からできる生徒はやはり少なく、そのためにゼロ高ではコミュニティデザイナーと呼ばれる4名のスタッフが120名の生徒のサポートを担っているとのこと。そしてその役割はティーチングではなくコーチング。上から指示を出すのではなくあくまでも伴走役として生徒に寄り添うことが大きな特徴になっているとのこと。
この日は東北出身のゼロ高生2名(左:青山海音さん、右:釜石侑芽さん)も、今チャレンジしている事や、HIUのイベントに参加した様子をプレゼンしてくれました。
第3部はHIU(堀江貴文イノベーション大学校)の説明会。HIUメンバーの佐藤学氏から概要を説明いただきました。
HIUの大きな特徴は情報を得るのではなく行動するということ。facebookなどのSNSに投稿したり自分でイベントやプロジェクトを立てたりなど、とにかく行動を起こすことをスローガンに日々活動を行っている。
実際、facebookのオンラインサロンの中には30以上のグループがあるので、自分のやりたいことは何かしら見つかるはず。例えば全部のグループに参加して情報を入手したり発信したりすることも可能。
HIUは全国に支部があり、最近はコロナの影響もあるが毎日どこかでオンライン飲み会が実施されていたりオフ会も開催されている状況なので、やろうと思えば毎日どこかには参加できる。
会員構成は、プロの芸人から会社経営者、会社員まで様々。特にどのジャンルの人が多いということはなく、本当に多種多様な人たちが全国各地から参加している。
また、HIUはCAMPFIREと提携してクラウドファンディングを活動資金の源泉にしているのも大きな特徴の一つ。既に調達総額は1億円を突破している。
実に様々なプロジェクトが常に立ち上がっているがもちろんすべて成功しているわけではない。失敗した数のほうが多いが、失敗から学ぶことが重要なので、他の人が失敗したプロジェクトに自分の色を加えて再チャレンジすることも可能。つまりそれだけ多くの事例がHIUには蓄積されているので、ルールに縛られず、とにかくスピード重視で行動することが重要視されている。
そしてそのベースになるのが、月に2回の定例会。会員になると、過去のトークショーがすべて見放題になるというメリットがあるとのことでした。
ということで、第1~3部まで実に聞きごたえのある大変充実した2時間でした。今回の共通テーマである、アントレプレナーシップにつながる「教育」。起業家人材の輩出を掲げるINTILAQの活動とは大変親和性があると感じており、ゼロ高やHIUとも今後も様々な接点があることを願ってやみません。
このたびご講演をいただきました堀江さん、内藤さんをはじめ、ゼロ高、HIUの皆様、本当にどうもありがとうございました。