ACTIVITY INTRODUCTION

活動紹介

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〈イベントレポート〉社会起業家×自治体 〜社会課題解決に向けた令和時代の官民連携のカタチとは〜(東北ソーシャルイノベーションナイト)

社会課題の解決に向けて、さまざまな挑戦を行っているゲストを、日本・世界からお招きしてお話しを伺う、東北ソーシャルイノベーション・ナイト。

2023年度3回目となる今回は、行政と民間それぞれの立場から官民連携による社会課題解決を推進されてこられた元・横須賀市長で現在はGlocal Government Relationz株式会社の代表取締役である吉田雄人さんと「課題先進地域”東北”」において社会課題解決に向けた挑戦をされている仙台市主催の社会起業家育成・支援プログラム(Social Impact Accelerator(通称SIA))卒業生の荒木さん、大槻さんをお迎えし開催しました。

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<ゲスト>


吉田雄人さん(元・横須賀市長/Glocal Government Relationz株式会社 代表取締役)
1975
年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、アクセンチュアにて3年弱勤務。退職後、早稲田大学大学院(政治学修士)に通いながら、2003年の横須賀市議会議員選挙に当選。2009年の横須賀市長選挙で当選し、2013年に再選。2017年に退任するまでの8年間、完全無所属を貫いた。その後、「GR(ガバメント・リレーションズ):社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法」を軸に、コンサルテーションを民間企業に行うGlocal Government Relationz株式会社を設立し、代表取締役に就任。そのほか「GR」の必要性や事例を発信する一般社団法人日本GR協会や、地方創生をGRで実現する一般社団法人熱意ある地方創生ベンチャー連合などで代表理事を務めている。
Glocal Government Relationz株式会社 HPhttps://ggr.co.jp


荒木義彦さん(株式会社アイティプロジェクト 代表取締役/SIA2022卒業生)
通称親方。1967年福島県いわき市出身。2000年から仙台市でシステム開発会社を運営。37歳からの現役プログラマー。2015年にPCN仙台(すべての子ども達にプログラミングの楽しさを拡げる活動)を開始。その後も、「とうほくプロコン(2019年〜)」、「ロボサバ(2021年〜)」「放課後ICT体験事業(2023年〜)」など、地域全体で子ども達を育み、体験格差解消と地域ICTリテラシー向上を目指し事業を行う。現在は、株式会社アイティプロジェクト 代表取締役、PCN仙台 会長親方、とうほくプロコン Co-Founder/事務局長、ロボサバ Co-Founder/主宰を務める。
*とうほくプロコン HPhttps://tohoku-procon.jp/
*ロボサバ HPhttps://robosava.jp/


大槻友美さん(NPO親子相談室KANGAROOM 代表/SIA2022卒業生)
1964
年宮城県石巻出身・在住。1987年から宮城教育大学卒業後宮城県教職員として就職。以来、小学校16年・中学校20年の36年にわたり教員生活を送る。2023年に早期退職をし、NPO親子相談室KANGAROOM設立。代表として、「自閉症の親子をまるっとサポート」を合言葉に全国にいるスタッフ13人と共に、3歳から25歳までの自閉症の親子の相談活動を行う。「軽キャンパーでの駆けつけ相談(石巻圏域)」「まちなか相談室での対面相談」「オンライン相談(zoom)」「LINE相談(202421日より能登半島地震の被災地石川県での活動開始)」「自閉症と不登校のW課題を抱えた親子の登校支援と学習サポート(石巻圏域)」など多様な当事者のニーズに答えるためのチャンネルを展開中。
NPO親子相談室KANGAROOM Facebookhttps://www.facebook.com/kanga.oyako
NPO親子相談室KANGAROOM 公式LINEhttps://lin.ee/3X8hh4r
YouTube(カンガルームファンチャンネル):
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_v0QaARj5KAq-ickxo5Xsv6Urgavrl8B

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<講演「社会課題解決に向けた令和時代の官民連携のカタチとは」>

はじめに、Glocal Government Relationz株式会社の代表取締役である吉田雄人さんより官民連携のこれまで・今・これから、同社で推進をされている社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法「GR(ガバメント・リレーションズ)」について、実のある連携を進めていく上でのキモなど官民連携をテーマにお話をいただきました。

また、実際に吉田さんが官と民の間に立ち進めてこられた官民連携の具体的事例として、1次産業振興を目的とした山形市×日本野菜ソムリエ協会の連携や行政業務の効率化を目的とした奈良市×UiPath社&チェンジ社の連携、災害時の必要人材確保を目的とした埼玉県横瀬町&富田町×助太刀社の連携など多様な分野・地域におけるケースをご紹介いただきました。

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<トークセッション「仙台・東北における官民連携による社会課題解決の可能性を探る」>

その後、仙台・東北の地で社会課題に向き合う仙台市主催の社会起業家育成・支援プログラム(Social Impact Accelerator(通称SIA))卒業生の荒木さん、大槻さんを交え行ったトークセッションでは、

・官民連携はじめの1歩とは?
・本質的かつ双方向の連携を進めるためのキモは?
・官民連携の出口とは?

などの問いから、仙台・東北における官民連携による社会課題解決の可能性を探っていきました。

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<編集後記>

官民連携をテーマに、行政・民間それぞれの視点からのお話をいただき、改めて官民連携とは?という本質に立ち返る時間になりました。

『相手の立場に立って考える』
単純ですが、これが官民連携のキモではないかなと。

行政と民間。
それぞれに力学や価値軸があるわけです。

これだから行政は。。。
これだから民間は。。。

ではなく、
『相手の立場に立って考える』姿勢(傾聴力・共感力)を持つ。
そして、ONE teamで課題解決に向き合い実践をしていく。

このことが本質的かつ双方向で実のある官民連携のはじめの1歩ではないかなと。