第1回 INTILAQ SIA ナイト イベントレポート
さる4月24日(金)、SIA(Social Innovation Accelerator)プログラム卒業生をゲストにお招きしたオンラインパネルディスカッションを開催いたしました。
【オンライントークの概要】
SSISプレゼン動画(約10分)
息子2人が不登校になる
「学校に行きたいのに行けない僕はだめな人間だ、生まれてこなきゃよかった」と言って泣く2人の息子たちを抱え、孤独、不安、焦り、助けを求めて受け入れ先を探したが、たらい回しに。行き場もなく孤立し、絶望。
フリースクール「こどもの居場所ピッピ」スタート
行き場をなくした同じ思いを持つ親子の居場所があったら…
2019年5月、仙台市太白区にてこどもの居場所ピッピスタート。
オトナダチプロジェクト
私のビジョン【自分を心から「好き」と言える社会】
これをオトナダチプロジェクトで実現していく。
「親と子ども」「先生と生徒」といった縦の関係ではなく、ちょっと年上の「ダチ」。
このナナメの関係が子どもたちの自信を取り戻す。
3つのお願い
1.意識を変えてほしい
2.オトナダチ登録してほしい
3.活動を応援してほしい(応援グッズの購入、継続的な寄付など)
オトナダチバッジ
目標はオトナダチを1年で1000人増やすこと。
このオトナダチバッジは子どもたちへの意思表示。
「親や学校の先生に理解されなくても私にはこんなにたくさんのオトナダチがいる」
そう思うことが必ず子どもたちの命を救う。ぜひお力をお貸しください!
お願いします。ありがとうございました。
【SIA Nightトーク】
佐々木:今、コロナウイルスで学校にいけない状況で、どうやって勉強させようかと、多くの親御さんが悩まれていると思うんですけど、今の状況についてどうですか?
中田:今回の休校が発表されてから、普通に学校に行っていたお子さんの親御さんたちも学校に行くことの意味をあらためて考え直すような機会になったんじゃないかなと思います。
コロナウイルスがいつ収束するかわからないけど、ビフォーアフターで不登校の言葉の持つ意味が変わってくるんじゃないかと思います。
佐々木:こどもの居場所ピッピは休校中ということですが、その分オンラインでされたりしているのですか?
中田:先日からzoomを使ってオトナダチと子どもを結び付けるイベントをやっていこうかなと実験しているような感じです。
佐々木:なるほど、双方向でやっている感じですか?
中田:そうですね、双方向でやっている感じです。例えば先日のワークショップでは本好きな子どもと大人が自分の好きな本や図鑑を持ち寄って遊ぶという企画をしたんですね。本という共通項でつながるきっかけができればなと思ってやっています
佐々木:オトナダチのウェブサイトがあるんですよね?
中田:はい、オトナダチ登録を受け付けるフォームやオトナダチバッジを販売したり、イベント告知したり。
佐々木:オトナダチバッジをつけていると子どもたちは
「この人は安心して話せる、だってダチだもん」と言えるはずなので
視聴してるみなさんもオトナダチバッジお持ちでない方はネットで買えますので
中田:そうですね、こどもの居場所ピッピの活動資金に使わせて頂くので、ご支援と思ってご購入いただけると。1個500円、送料が120円です。
中田:サポートで来てくれる学生さんの交通費とか食事代にあてさせていただくというのが使い道です。
佐々木:いくつか質問がきてます。
「将来教員志望なのですが、不登校の問題に関して教員にできることはありますか?」
中田:とにかく子どもがひとりひとり違うということを大前提にしていただきたい。
それにつきますね。それだけでいいかもしれない。
佐々木:次の質問です。
「何もできなくても名前だけでもオトナダチになれますか?」
中田:なれます!条件はないんです。親とか学校の先生に自分の思っていることや本音を話したりできない子がすごく多いので、話を聞いてください。それが一番ありがたいです。それを求めていると思います。
佐々木:まずはオトナダチになりますって意思表示をして、それでいいですよね。
中田:オトナダチは自称なんです!自称オトナダチが1,000人ほしい。
共感してるだけであなたはもうオトナダチです!
でもね、バッジはつけていただくと考えが広まるのでありがたいです。
佐々木:せっかくなのでSIAのこともお聞きしたいんですが。
なぜSIAに参加しようと思ったんですか?
中田:1年前のSIAプログラムにうちのだんなさんが出ていまして。
SSISに登壇している様子を見て、私もあんな大きな舞台に立ってみたいというのが元々とのきっかけです。
佐々木:SIAに参加して学べたことや得たことは何ですか?
中田:プログラムの中でビジョンを作ることにかなりの時間を使ったんですね。
自分の中でもやもやしている思いを言語化する。半年間、メンターとして、佐々木さんと対話を重ねて重ねて、自分の中の思いを形にするという、そういう工程をやらせていただいたのと、仲間を得たという2つが大きいなと思います。
佐々木:そういった仲間の存在は大きいですね
中田:めちゃめちゃ大きいです!ひとりでは心折れちゃってここまでこられなかっただろうと思います。みんなのひたむきに進む姿にそれぞれが力をもらってというのが大きいんじゃないかと思います。
佐々木:もうひとつ、質問が。
「どういう人がSIAに参加できるんでしょうか?」
「何か事業をやっていないといけないんでしょうか?」
佐々木:これは私からお答えします。すでに取り組んでいる方もいらっしゃいましたし、これからという方もいらっしゃいました。こういったことをやっていきたいという想いがあることが前提条件ですね。抽選ではなく、応募書類の審査と面接があります。
本気でそれに取り組みたいと思っているか、それが伝わるかが一番のポイントですね。
学生の方だってチャンスがもちろんあります。想いを持った方はぜひ挑戦してもらえればと思います。
佐々木:今日の視聴者の方はこれから何か挑戦したいという方もいらっしゃると思いますので、そういう方に向けて熱いメッセージをお願いします
中田:ひとりの心の中にある火はとっても小さいかもしれないし、火種かもしれないけど、周りの人に自分の小さな火をどんどんまわりにもえひろがらせていくことで、世の中って社会って変わっていくと思うんですよね。
想っているだけではこの火は誰にも見えないけれど、とにかく周りの人にまず自分の火をうつしてみる。その地道な火をつけることをぜひ今日からでもしていけたらと思っています。
佐々木:ありがとうございます。今日からでもですよね、来週からとかではないですよね。
中田:今日からです!
佐々木:あついメッセージありがとうございました!
こどもの居場所ピッピURL
https://9455943724.amebaownd.com/
オトナダチプロジェクトURL
https://otonadachi2.jimdofree.com/