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2016年より仙台市主催で開催されている「仙台ソーシャルイノベーションナイト」。今年度は途上国を中心に社会起業家を投資で支援するNPO法人ARUN Seedと連携し、「サステナブルビジネス・シリーズ」と題し、地域・社会課題・ソーシャルビジネスをキーワードに、全6回のシリーズで開催しております。
第5回目となる今回のテーマは「地域におけるインパクト投資」です。一般財団法人 社会変革推進財団 インパクト・エコノミー・ラボ 所長の菅野文美さんをお迎えし、日本におけるインパクト投資の動向や可能性についてお話いただきました。その後のトークセッションでは、特定非営利活動法人ARUN Seed代表理事の功能聡子さんも加わり、日本・世界の動向や事例、地域活性化に資する可能性について、熱く議論していきました。
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■登壇者
一般財団法人 社会変革推進財団 インパクト・エコノミー・ラボ 所長 菅野文美さん
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大学卒業後、台湾留学を経てアメリカの大学院で国際開発を専攻。国際NGO職員として中国農村部で教育やインパクト評価事業に従事。帰国後、ビジネスを通じた社会課題解決に取り組むため、外資系銀行でのリスクマネジメント業務を経て、シンクタンクで日本企業による新興国インパクトビジネスの立ち上げ支援、インパクト投資の研究、ESGリサーチを担当。2017年7月に当財団に参画し、インパクトVCファンド「はたらくFUND」にパートナーとして従事する他、Impact Economy Labを通じて、インパクト・エコノミーへの移行に向けた、グローバルな先駆者や業界団体との連携、実践知の抽出や調査研究、GSG等の国内におけるコミュニティとの協働、省庁との連携等をリードしている。
<参考リンク>
一般財団法人社会変革推進財団(SIIF):https://www.siif.or.jp/
SIIFメンバーによるnote記事:https://note.com/siif_pr/
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■モデレーター
NPO法人ARUN Seed代表理事/ARUN合同会社代表 功能聡子さん
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国際基督教大学、ロンドン政治経済大学院卒。民間企業、アジア学院を経て1995年より10年間カンボジアに在住。NGO、JICA、世界銀行などの業務を通して、復興・開発支援に携わる。カンボジア人の社会起業家との出会いからソーシャル・ファイナンスに目を開かれ、その必要性と可能性を確信し2009年ARUNを設立。日本発のグローバルな社会的投資プラットフォーム構築を目指して活動している。
(主な表彰等実績)
SBIビジネスプランコンテスト優秀賞、エコジャパンカップ2010 環境ビジネスウィメン賞、第三回日経ソーシャルイニシアチブ大賞国際部門賞、国際基督教大学DAY賞(Distinguished Alumni Award)受賞。2016年 「Forbes Japan世界で闘う日本の女性55」に選出。「60分でわかる! SDGs 超入門」(2019年技術評論社)監修、「よくわかる開発学」(2022年ミネルヴァ書房)執筆。
(主な登壇等実績)
朝日新聞主催「SDGs著者に聞く」「イノベーション視点で考えるSDGsとアジア」登壇
日弁連主催「パンデミックとビジネスと人権」登壇
日本能率協会主催「経営革新塾」講師
J WAVE For Our Earth「今さら聞けないSDGsの基礎!」出演
JICA主催 課題別研修「日アフリカ・ビジネスウーマン交流セミナー:ファイナンスの新たな潮流・女性の金融アクセス課題の克服」講師
日本経済新聞社主催「日経ビジネスイノベーションフォーラム:社会的課題解決への多様なアプローチから見るソーシャルビジネス」登壇
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■基調講演:地域におけるインパクト投資の可能性を考える
はじめに、一般財団法人 社会変革推進財団の菅野文美さんより、『地域におけるインパクト投資の可能性を考える』をテーマにお話いただきました。
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社会変革推進財団(SIIF)について
国内にインパクト投資のエコシステムを創ることを目的に2017年に設立された一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)。『自助・公助・共助の枠組みを越えて、社会的・経済的資源循環のエコシステムをつくる』をミッションに掲げ、従来の投資軸であるリスク-リターンの2軸に“インパクト”の第3軸を加えるインパクト投資を推進しています。
事業内容は、ソーシャルインパクトボンドの組成支援・出資やインパクト投資ファンドの設立・運営といったインパクト投資に係る「モデル事業の創出」。金融機関との協働やファンドに対するインパクト測定&マネジメント支援といったインパクト投資に係る「プレイヤーの支援」。調査研究や官庁連携といったインパクト投資に係る「環境整備」。これら、3つのレイヤーの事業を展開しているとのこと。
そして、ただインパクト投資を推進するのみならず、その先にある新しい経済のカタチ(インパクトエコノミー)についての調査・研究も進めているといいます。富の増大から人と地球のウェルビーイングへ。搾取から再生へ。などといった経済システムの変遷が見られる中、鍵と考えられるのが“地域”であると菅野さんは指摘します。
実際に、SIIFでは2022年度から注力する社会課題テーマの1つとして“地域活性化”を挙げており、今後、課題の構造化やビジョンペーパーの作成を行っていく予定なのだそう。
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インパクト投資の動向
財務的リターンに加え、社会的・環境的インパクトを生み出すことを意図するインパクト投資。リスク・リターン・インパクトの3つの軸で投資判断がなされる投資のカタチです。2007年に誕生したこの言葉は、欧米における社会潮流の変遷「投資事業文脈からの社会的責任投資(SRI)」と「慈善事業文脈からの慈善的投融資」の2つの流れに起源を持ちます。
*インパクト投資における「インパクト」とは
組織によって、人々のウェルビーイング(幸福度)もしくは自然環境にもたらされる変化。
*インパクト投資とESG投資について
両者は類似性が指摘されるものの、ESG投資が環境・社会・企業統治の3要素を考慮したリスクの軽減に加え企業価値の最大化(収益の最大化)を目的としているのに対し、インパクト投資は、特定の社会課題解決を目的としており、目的の面で相違点があるといいます。
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<世界におけるインパクト投資>
世界におけるインパクト投資の投資残高は2021年末で推定1.2兆ドル(163兆円)。世界の投資残高全体で見ると1%程度であるものの、その規模は直近5年間で10倍と急拡大しています。
そして、インパクト投資の広がりの中、インパクトのゴール設定/戦略の策定/指標や目標値の設定/指標や目標値のモニターといった、インパクト測定とマネジメントが重要視されており、その普及・推進に向けて、「The Impact Management Platform」など国際的な基準やガイダンス策定が進められているといいます。
こうした世界のインパクト投資動向において1つのテーマとなっているのが「地域におけるインパクト投資」なのだそう。この背景には、コロナ禍による地域間/地域内格差の拡大があり、「よりレジリエントで、豊かで、持続可能な地域経済の形成に向けて、地域特有の課題に向き合いポジティブなローカルインパクトと適切な財務リターンを追求する投資“Place-based Investment”」として広がりを見せてきていると菅野さん。具体例としてイギリスのブリストル市におけるシティファンドの事例をご紹介いただきました。
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<日本におけるインパクト投資>
日本におけるインパクト投資の投資残高は2021年度で1兆3,204億円。2020年度から2021年度の1年間で投資残高はおよそ3倍に増加しており、世界の動向と同じく急拡大してきています。
政府でも、2019年以降、内閣府・金融庁・環境省・外務省などにおいて議論が進められてきました。菅野さんらSIIFも金融庁及びGSG国内諮問委員会共催による金融機関を対象としたインパクト投資への理解醸成に向けた勉強会を2020年から開催。さらに、政府が進める経済戦略「新しい資本主義」のグランドデザイン及び実行計画(2022年6月閣議決定)の中においても社会課題を解決する経済社会システム構築に向けた施策としてインパクト投資の推進が盛り込まれ、今後、推進に向けた施策化・事業化が加速していく状況にあります。
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こうした、インパクト投資の推進に向けた動きは、民間でも。44の国内金融機関が参画するインパクト志向金融宣言(2021年)や京都発の認証制度であるソーシャル企業認証制度(2020年)、社会課題解決に係る事業を行うスタートアップが中心となり設立されたインパクトスタートアップ協会(2022年)など各業界でその萌芽が見られます。
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地域におけるインパクト投資の事例
地域におけるインパクト投資については様々なモデルが出てきているとのことで、実際のケースとして5つの事例をご紹介いただきました。
<事例①> 休眠預金を活用した地域インパクトファンドの設立(SIIF)
休眠預金の資金配分団体であるSIIFによる地域インパクトファンドの設立支援事業。地域の金融機関によるファンド立ち上げや運用、インパクト測定・マネジメント実施支援を行う。現在、沖縄県、奈良県及び周辺地域で事業を展開中。
*関連URL(https://www.siif.or.jp/case_study/janpia/)
<事例②>ソーシャルインパクトボンド(岡山県岡山市)
市民の健康寿命延伸と医療費適正化を目的としたソーシャルインパクトボンド。4年間の事業期間(2019年〜2023年)においてプログラム参加者数や生活習慣改善率、健康状況改善率などの成果指標に基づきインパクトを測定。その成果に応じた委託料が受託事業者に支払われる(最大3億7,000万円)。
*関連URL(https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000008033.html)
<事例③>ゼブラ企業への投資(株式会社Zebras&Company)
社会課題の解決と自立的経営の両立を目指す「ゼブラ企業」に対する投資。従来の投資のようなIPOやM&Aなどのイグジットを前提とせず、多様なイグジットやリターンの選択肢を残すことが出来る投資スキーム。福島県国見町において農家の所得向上や価値観変容に取り組む株式会社陽と人などへの投資実績がある。
*関連URL(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000094835.html)
<事例④>中小企業向けポジティブインパクトファイナンス(静岡銀行等)
静岡銀行、京都銀行等が手掛ける融資スキーム。SDGs貢献に係るポジティブなインパクトの向上にネガティブなインパクトの抑制も加え総合的にインパクト評価をする特徴がある。
*関連URL(https://www.env.go.jp/policy/5.pdf)
<事例⑤>日本ベンチャーフィランソロピー基金(SIIF、S I P、日本財団)
個人の富裕層等からの寄付金を原資とした基金。ソーシャルビジネスやNPO等に対し助成金や出資、融資などを通じた支援を行う。資金提供のみならず、コンサルなどの専門家人材のプロボノチームによる経営支援も実施している。
*関連URL(http://jvpf.jp)
上記の事例のように地域におけるインパクト投資に係る取り組みを行うプレイヤーは増えてきており、その主体も、VCや地域金融機関のみならず事業会社やエンジェル投資家、クラウドファンディングなど多様化してきているといいます。
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地域におけるインパクト投資の可能性
最後に、これまで、インパクト投資分野の第一線で動いてこられた菅野さんが考える地域におけるインパクト投資の可能性について3つの視点からお話いただきました。
1)課題当事者としての地域
大きな金融機関における投資では現場との間に物理的にも精神的にもキョリが生じてしまう。一方、地域における投資では域内の多様な主体が協働していくことになり、関わる主体全てが課題当事者であるため課題を互いに共有した上で進めていくことが出来る。
2)経済と社会と環境の融合の場としての地域
今後の経済のあり方として、これまでのように経済だけが成長していけば良いというのでなく社会・環境にも焦点を当てていくことが求められる。コミュニティ(=社会)や自然(=環境)を持つ地域は未来の経済のあり方を体現しやすい場である。
3)変革・イノベーションの場としての東北
さはさりながら、変えていくということは難しい。しかし、東北は、震災からの復興の中で、変革・イノベーションを起こしてきた。その積み重ねがあることが東北ならではの地域性であり大きな可能性がある。
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■トークセッション
その後のトークセッションでは、特定非営利活動法人ARUN Seed代表理事の功能聡子さんも加わり、日本・世界の動向や事例、地域活性化に資する可能性について、熱く議論していきました。
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地域インパクトファンド 〜設立までの道のり〜
地域におけるインパクト投資の推進に向け、沖縄・奈良において休眠預金を活用した地域インパクトファンドの設立支援をしてきたSIIF。地域インパクトファンド設立までの道のりと現状について伺いました。
「私どもはインパクト投資のエコシステムを創ることを目的に活動をしていますので、広めていくという点で首都圏のみならず地域にもという思いを持っていたんです。一方で、リスクキャピタルの提供者がいないという課題感があって。そこにインパクトを評価指標として地域金融機関さんを巻き込めないかと模索していました。その中で、インスピレーションを得たのが、京都信用金庫さんによる職員をVCに派遣しノウハウを獲得させたのちに運用担当者とするという取り組みでした。ここから、投資のプロであるVCと地域金融のプロである地域金融機関とが連携するカタチでの地域インパクトファンド設立に可能性を見出したというわけです。」
「実際にファンド設立していくに際して、キモとなるのは、実際に運用を担っていくVCさんです。VCさんを軸にどの地域のどの金融機関さんと連携をしていくのかを検討・調整の上、設立を進めてきました。今はまだまだ実施段階ではありますが、良い座組みを組むということが大切だなと感じています。1社だけではできないのが地域インパクトファンドですのでいかに域内においての協働体制を築いていくのかというところですね。」
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―仙台・東北で、社会起業家支援に取り組む支援者(仙台・東北での実践者)として弊社から竹川/本多が、行政として仙台市経済局から白川さんがそれぞれの立場から質問をしました。
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社会起業家・自治体におけるソーシャルインパクトの指標とその測り方
[白川さん]
「ソーシャルインパクトを測るということは、社会起業家の皆様にとっても、支援者である我々行政にとっても大切であると思っています。両者において、測るべき指標のあり方についてどのようにお考えでしょうか。」
[菅野さん]
「両者共通して重要なのは、何を目的に指標設定するのかという点です。例えば企業さんのケースでは、経営戦略なのか・営業戦略なのか・組織戦略なのか、どこを目的化するのかで何を指標とすべきかは変わってくることと思います。その上で、行政の皆様は指標の意味づけをするという面で重要な役割を果たすのではないかと。各企業さんが持つインパクト指標もそれだけでは意味を測りかねる部分もあるわけで、評価のための共通指標を行政が設けていくということは意義があると考えています。」
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ソーシャルインパクトを生み出す主体のカタチとは 〜株式会社か?それ以外か?〜
[竹川]
「インパクト投資や業界団体設立など昨今の動きの中においてソーシャルインパクトを生み出す主体として出てくるのが株式会社ばかりであるという点に少し違和感を感じていました。NPOや一般社団法人、合同会社といった主体であってもソーシャルインパクトを生み出していける余地は多分にあるし、逆に株式会社でできない部分もあるのではないかと。菅野さんのご意見をお聞かせください。」
[菅野さん]
「インパクト投資の本流は、ESG投資由来(既存の資本主義由来)であるということが株式会社にばかり焦点が当たってしまっている要因ではないかなと見ています。といいつつ、株式会社であったとしてもベネフィットコーポレーションのような制度を導入しているところやB corp認証をとっているところもあるなど、株式会社に限界があるというよりは株式会社が置かれている現在の資本主義のあり方という環境面に問題があるのではないかなと感じておりまして、評価軸や意思決定軸のあり方について探求していきたいと考えているところです。他方で、ご指摘の通り、もっとニッチなイノベーションをどのように起こしていくかは大切なテーマだと考えています。NPOや一般社団法人などの主体に対してもいかにお金の流れを作っていけるのか検討をしているところです。」
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地域におけるインパクトの規模感と小規模地域の可能性
[本多]
「地域にも100万人都市から1万人未満の町まで幅があります。私自身、人口1万人程の地域で事業をおこなっており、インパクト投資についても関心を持ちながらも経済性の観点から見ると難しさもあると感じています。小規模地域においてもインパクト投資を推進していく可能性はあるのでしょうか。」
[菅野さん]
「私どもも地域活性化をテーマとする中で地域と一括りに言っても規模含め違いがあるという部分は感じていまして、人口1万人未満といった小規模地域においてモデルとなりうるような事例を作っていけないかなと模索しているところです。こうしたモデルを考えていく中で海外の事例もみているのですが、欧米ではインパクトを重視した資金提供者が厚みを持って存在していると感じます。いかに、域外のお金をプールし、地域に紐づけていけるのか引き続き検討をしていければと思います。」
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―最後に菅野さんからメッセージをいただきました。
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「私自身、みなさんとの議論の中で色々と学びがありました。地域課題の解決というテーマにおいては多くの皆様がこれまでも取り組んでこられているものと思います。そこにおいて、大切なのが、取り組みのプロセスをオープンにしていくこと。いかに、プレイヤー同士で学び合いをしていくのかということにあると思いました。インパクト投資の推進に向けて探求を続けていければと思いますのでどうぞ、引き続きよろしくお願いいたします。」
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菅野さんのお話を伺い、インパクト投資にはこれまでの投資とは異なる暖かみがあるなと感じました。私たち1人1人が意識の中に“インパクト”の軸を持つ。このことが、地域に暖かみのあるお金の流れを生み出す土壌の醸成に寄与することと思います。
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■今後のイベントについて
2016年より仙台市主催で開催されている「仙台ソーシャルイノベーションナイト」。この度、途上国を中心に社会起業家を投資で支援する特定非営利活動法人ARUN Seedと連携し、「サステナブルビジネス・シリーズ」と題し、「地域」、「社会課題」、「ソーシャルビジネス」をキーワードに、全6回のシリーズをお届けしております。今後開催するイベントについてご紹介します。
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#06 2023年3月14 日(火)「『ココロイキルヒト』たちの未来予想図」
#特別編 2023年3月24 日(金)「日本発!世界で挑戦するソーシャルスタートアップのカタチとは」
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各イベント情報は随時公開していきますのでぜひご参加ください!