【社名】
Vanilla Cloud(バニラクラウド)
【事業内容】
・アプリケーション、webサイト制作
・子供達へのIT教育
・商用デザイン
・ITインフラ請負サポート
・木材加工販売
【代表者名】
代表 石田 諭さん
【事業PR】
創業背景
2017年4月11日開業。福島県を拠点に、webサイトやアプリ制作、ITインフラサポートなどを実施。顧客は行政・民間問わず幅広く、地元密着型でクライアントの状況に応じたきめ細やかで寄り添ったサポート対応に定評。加えて、最新のレーザー加工機を使用した木材加工・販売を行う。
<interviewee>石田諭さん
-事業内容とその強みを教えてください。
「福島県南相馬を拠点に、webサイトやアプリ制作、ITインフラサポートなどを実施しています。地元密着型での事業活動を大切していて、例えば、地元だとIT知識に疎いお客様にも多くいらっしゃるので、そういったお客様に対しても、難しい用語や難解な説明を極力避けながら、地元の言葉で、身近な存在としてのサポート対応を心掛けています。」
「また先程の事業とは別で天然木材xデジタルx遊び心をモットーに、INTILAQの設備を週1〜2回程度利用して、レーザー加工機を使用した木材加工の製造・販売も行っています。こちらは、<和+現代>の新旧のハイブリッドをテーマに、木材や天然材、オイルなどもこだわったオリジナルデザインでのモノづくりも行っています。」
―事業を通して実現したい夢や目標は何ですか。
「モノづくりに関して、今はこの施設に来て作業をしていますが、将来的にはファブの設備を自前で揃えて、自分が作りたいものを存分に作ってみたいです。3DプリンターやUVプリンターなんかも扱って、自分がいいな!と感じたものを、思いっきり作りたい。地域柄、震災を売りにはしたくなく、「自分たちが心から楽しいと感じるもの」「周りが共感してくれるもの」を、既存なモノや形に囚われず、柔軟に作っていきたいです。」
「また、作れるものをどんどん増やしていきたい。作りたいものがおもいっきり作れる環境を整えて、自分や一緒にやっている仲間の実現したいことを形に出来たらなと思います。」
-現時点で苦心していること、解決手段を模索している問題は何かありますか?
「ここからは、販路拡大ですね。今はいろいろ試作品含め作っている段階なので、この商品を実際販売して、収益を出していくことかな。その為には、自分たちのターゲットを明確にして、販売戦略を立てて、自分たちが自信をもって良い!と思った商品を、万人にはではなくとも、世の中の共感してくれる人たちに届けていきたいです。」
-INTILAQを選んだ理由は?
「もともとはINTILAQのメンターの方と一緒にしている仕事があって、その打ち合わせでこちらを利用していました。その時から、コワーキングスペースの奥にあるファブ設備が気になっていて。そもそも自分の中に、何か新しいものを始めたいなという思いはありましたが、ファブの設備を使ってどんなことが出来るかも分からない状況だったので、それを講習会で知った上で会員になって、ファブ設備のレーザーカッターを使ったモノづくりがきっかけで、今の木材加工の仕事に繋がっています。また、私たちは福島から車で来ているので、卸町は仙台東インターが近くアクセスしやすいのも利点でした。根底には、相馬や南相馬には無い施設で、新しいことが出来そう、新しい刺激がここにはある、と感じたのが大きかったかな。」
-実際にINTILAQを利用してみての感想をおしえてください。
「私たちの利用頻度は週1~2回程度ですが、やはり設備は素晴らしいですね。スタッフの方たちも気さくで、気持ちよく利用させてもらっています。実際の作った商品を見て使ってもらい感想をもらったりもしているのですが、今は女性スタッフさんも多いので、商品についての意見の交換や、更には一緒に何か考えたりアイディアを出したりも出来たらなとも思います。」
―起業を考えている人へのメッセージを頂けないでしょうか。
「タイミングは自分で創るしかない。出来るタイミングとチャレンジするタイミングは自分で創る、かな。でも、それは突然やってくるんだよね。やらずにそのタイミングを逃すなら、やって失敗する方がいいと思います。それは、仕事に限らず何でもそう、プライベートでも一緒です。僕たちも、震災はもちろん色々あったけど、ここに来るきっかけにもなったし、畑違いの分野に飛び込む転機にもなった。ただ、努力しない人には奇跡のタイミングは来ないから、そのための努力はきちんと続けておくことは大切だと思います。結局そのタイミングで取った決断は、後にならないと正しいかは分からないし、正解はないのだと思っています。だからこそ、後悔しないための準備はきちんと続けながら、そのタイミングを逃さず創って欲しいと思います。」
―最後に
もともと、レーザーカッターの使用経験があったわけではなく、既存事業のwebについても当初から知識があった訳ではない、という石田さん。社名であるVanilla Cloud(バニラクラウド)の由来のように、周りから多くを学んで、自分たちの中に吸収し保存して、蓄積されたものを周りに還元して出してあげたい、との考えをもとに常に新たな学びとチャレンジを続けています。
今回は商品の試作中にインタビューをさせて頂き、その合間にも「あー!これいいかも!ばっちりじゃん!」と出来上がった完成品を見て声が上がっていました。「データの色の濃淡の付け方や、木材の種類や材質、微妙な調整が難しい。でも、これを作りたくてずっと設定出しをしてたんだよね。」との会話の中から、「実際やってみないと分からない。でも、何でもそうなんだよね。」とお話してくれました。
INTILAQに見学やファブの講習会に来られる人達の延長線上に僕らがいる、とお話しされていましたが、自分の好きなもの、興味が沸いたものに対して素直に、実際の行動としてのチャレンジと確実な一歩を積み上げている石田さんだからこそ、自らのタイミングを創り出し、その機会をもって、今の自分と未来を創り上げているのだと感じました。
そんな石田さんが運営するVanilla Cloudのサイトはこちらです。
http://vanillacloud.jp/